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平成29年度刀職技能訓練講習会実施報告

5研修・コンクール

2017年09月05日

平成29年度刀職技能訓練講習会が開催されました。
実施報告の一部をご紹介いたします。
詳細は刀剣美術9月号もしくはこちらのPDFをご覧ください。
平成二十九年度美術刀剣製作技術保存研修会
刀職技能訓練講習会の部　実施報告
　刀職者の技能向上とその普及を目的として発足した刀職技能訓練講習会は、備前長船刀剣博物館での開催も十年を越え、一時代を築いた感があります。今年で実に31回目を迎えた講習会の模様をご報告いたします。
講習会は、本年も柄下地・刀装金具の二部門同時開催で行いました。講習テーマは柄下地が「柄下地の基礎技法」、刀装金具の部が「縁頭の製作技法」でした。例年通りの実践重視の方針の下、少数精鋭での技術習得に励んでいました。
　6月22日の講習会初日には、開講式が挙行されました。 講習会の4日間制は、中2日を十分な講習時間に充てることが出来ます。
講師とのほぼ完全なマンツーマン形式での指導は、受講生にとり、日常の仕事の数カ月分の情報を1日で身につけることが出来る場ともなり、技倆向上に大いに効果を上げています。
　近年の刀剣ブームの前から、女性の参加が散見されましたが、本年も女性の姿が見られ、ほぼ定着したともいえるようです。ますます刀剣への注目度は高まり、多くのファンが生まれることでしょう。
　文化としての日本刀の魅力をさらに深め、作品としての完成度も大いに高めつつ、日本文化の使徒としての職人という存在を高め合っていく場として本講習会を意義づけていきたいと思います。両国への移転を目前に控え、協会の公益団体としての大きな意義と責務はますます高まっていくことでしょう。
本講習会は、今後も文化継承と技倆向上を主軸に据え、地道に活動していく所存です。
最終日の6月25日には閉講式が行われ、各講習生に受講証書が手交されました。

講師の先生方におかれましては、大変ご多忙の中、熱心なご指導を賜りました。
また例年通りの破格の条件で宿舎を提供していただいた「西大寺グランドホテル」の皆様、講習会の実施にあたり数々のお骨折りをいただいた備前長船刀剣博物館の職員の方々には、この場をお借りして御礼申し上げます。

実施日：平成29年6月22日（木）～平成29年6月25日（日）

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